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 京都御所の北に約800年続く「和歌の家」があります。歌人の藤原俊成(しゅんぜい)、定家(ていか)親子の流れをくむ歌道の冷泉(れいぜい)家(京都市上京区)。国宝の「古今和歌集」や定家の日記「明月記」が伝わり、住宅は現存最古の公家屋敷(国重要文化財)です。

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冷泉家の後継者としての決意を述べる冷泉渚さん=2025年11月29日、京都市東山区、清水謙司撮影

 2023年、その後継者に決まったのが冷泉渚(なぎさ)さん(44)です。日本画を学び、学芸員として文化財に関わってきました。25年11月には京都市で披露の会が開かれ、「先祖代々続いてきた800年の伝統を受け継いでまいります」と決意を述べました。

 朝日新聞に定期的にコラムを寄稿し、冷泉家の年中行事や和歌のことを交えながら日本の文化を守り継ぐ思いなどをつづります。

和歌文化、変わらぬように 冷泉渚さんコラム

 日本人はしばしば、「お変わりありませんか」と挨拶(あいさつ)をします。これは、変わらないことはめでたいとする日本人独特の考え方を示しています。ですが、変わらないでいるのは難しいものです。

 冷泉家は平安時代末期から、和歌を家業として約800年の歴史を誇る旧公家の家系です。京都で育まれた文化を、今も守り伝えています。

 この度、私は冷泉家の後継ぎと決まりました。現当主の姪(めい)にあたる私が引き受けることになったのです。以来、様々な方から「大変だね」とよくお声を掛けていただきます。

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冷泉家には旧暦の七夕の儀式「乞巧奠(きっこうてん)」も伝わる=2025年8月29日、京都市上京区、新井義顕撮影

 冷泉家は、国宝を含む数万点…

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